ルミリンナを後にした我々。再びケミ駅に戻ってきました。
時刻は17時前。まだ二時間半も時間が余ってしまっています。
この時間から見るところもないし、下手に荷物持ってウロウロするのもなんだし…。
どうしたものか悩んでいたら、意外や意外、駅にカフェが併設されていました。助かった!
木の温もりを感じる建物、中に入ると暖色系の照明、奥にショーケースに並んだパンやスイーツ。
お腹はようやく余裕が出てきた程度でしたが、長居するならとコーヒーに加えて軽めの甘い物を注文して席へ。
シュークリーム…というよりかクリームパン?
ランプの灯りが心地よい。
妻は歩き回って疲れたようで、部屋の暗さもあって少し目を閉じていました。
今日は色々判断を誤ってしまって申し訳ない…。
外は既に暗闇。雪の夜の暖かい部屋のイメージそのままの中にいました。
長居を、とは言ったものの流石に二時間半を潰すわけにもいかずまだ時間は余っていたものの退店。
でも体力も少しは回復させられました。
残った時間でとりあえずどこかキオスキにでも行くか、ということに。
駅から最寄りのキオスキは徒歩5分ほどのところにありました。
とはいえ店自体がそんなに大きいわけでもなく、大した時間潰しにはならず。
ビールを一本買っておしまい。
結局、残った時間は駅の待合室で過ごす事に。
夕飯を食べるには微妙な時間だったことやとにかく昼食が重かったことで食事で時間を消化するのは不可。
この時間から見るスポットもないし、真っ暗で、なによりスーツケースの存在があって街歩きも不可。
なんならもう一度カフェ入ろうか考えるぐらいに選択肢が無く、なんだか無駄な時間を過ごしていました。
ところでケミの観光といえば、何を置いてもルミリンナなわけですが、実はそれともう一つ観光スポット?があります。
それがこちら。
砕氷船に乗って氷の海に入るツアー。
先程歩いた氷の海を泳ぐことができるのです。
ちゃんと防寒スーツを着ているので寒くはないようですが、バラエティ番組の見過ぎなのか罰ゲームにしか見えない。
冗談はともかく、海の街ならではのこのツアーはルミリンナと並ぶケミ観光の代表であります。
きっと氷の海を割って進む船、というのは普段乗っている船とは違った楽しさがあるでしょうし、何より極寒の海に入るという体験は何事にも変え難いものになるでしょう。
とはいえネックがあるのも事実で、船の時間があるのでタイミングが合わないと参加できないことと、案外費用が掛かるという二つが引っかかるところでしょうか。
僕らのパックはオプションの設定はありませんでしたので、もし参加するなら自力で申し込むことになります。
このブログを書くにあたって久々にいろいろ調べていたのですが、この件だけはリンク切れが多かったのは何なのだろう。
閑話休題。
寒いのだから駅舎の中にいればいいものの、じっとしていられなくてホームへ。
これから乗る列車の案内が出ています。
IC266、19時32分発ヘルシンキ行き。
下段の編成図に表示されている数字は号車番号。規則性が分からない。
その上のABCDは所謂「柱番号」で、ホーム上に数本立っているこの発車案内がその柱番号です。
静かな雪国のホーム。
この雰囲気が好きな人も多いのではないでしょうか。僕は大好きです。
ホームに雪は積もっているものの、均されていたので歩き辛さはありません。
設備オタクではないので詳しいことは分からないのですが、架線柱も日本とは違う気がします。
雪国ではあるものの、豪雪地帯というわけではないので特別な何かがあるわけではなさそうですが。
むしろ寒冷地対応の方が重要な気がします。
こんなことをやっているうちにとうとう発車10分前。
すると向こうから列車がやってきました。
いかにもヨーロッパな電気機関車に牽かれてやってきたこれから乗る列車。
そして今晩の寝床!!