○乗り継ぎの時間の潰し方
サンライズで米子に着きました。
ホームでは黄色い115系がお出迎え。
そういえばこのあたりも黄色なんですね。
魔改造がお出迎え…。
地味に奥にいかついのが写っていますね。気付きませんでした。
ここから境港線へ乗り換えますが、乗り継ぎが40分ほどあったので一旦改札を出ます。
米子駅は支社設置駅でもあるので立派です。
中は待合室や売店など、昔ながらの国鉄主要駅の雰囲気が漂っていました。
二階には喫茶店が入っていて、昭和感漂う入り口がかなり気になっていましたが残念ながら営業開始前。
開いていれば単純にいい時間つぶしというかティータイムになったのですが…。
そんな米子駅舎ですがつい先日、建て替えのために閉鎖されてしまったそうです。
一応、旧駅舎(というか米子支社部分)も多少は残るようですが…。
ちなみにこの旅行は9月の初頭。まだまだ残暑厳しい時期でした。
そんな中なので、やることないならば妻はなるべくなら涼しい待合室に居たい。
僕は暑さをこらえてでも時間つぶしがしたい。しかもちょうど目の前がバスターミナル。
結論、妻を待合室に残して駅前のバスターミナルへ。
…いや、暑いところに無理に連れ出してもかわいそうだし、かといって何もせずにいるのも勿体無いし。
駅前には何台か止まっていました。右のは市内循環だそうです。
鳥取の路線バスは日の丸自動車と日本交通が全土をカバーしています。
都市圏の中で複数社(局)が競合することはありますが、県全体で満遍なくふたつの会社が路線を持っているというのも鳥取ぐらいではないでしょうか。
例えばお隣の島根県ならば出雲地方と石見地方でそれぞれ会社があるように、普通はエリア毎に会社が分かれているものですが。
昔からこの2社の関係性が良く分からない…。
ちなみに右の普通にバスっぽいのが日本交通、左の主張が大人しいのが(?)日の丸です。
○そこいらのローカル線とは一味違うぞ、境港線
僅かな時間ではありましたが、バスを眺められて満足。ホームへ戻ります。
改札をくぐると向こうのホームにはキハ187系がいました。今回は残念ながら乗りませんでしたが、これもなかなかいい走りをするクルマです。
ホームへ向かう途中、こんなのを発見。
こんなところで双頭レールが見られるとは思っていませんでした。ちょっと感動。
古レールをホームの柱に再利用する事例は全国的にありますが、双頭レール使っているところがあるとは思いませんでした。
さて、これから行く境港。実は先ほどのバス乗り場からもバスが出ていて時間次第ではバスの方が早いのですが、観光できているのならなるべく列車で行きましょう。
その理由はこちら。
駅が妖怪だらけ。
境港といえば鬼太郎でおなじみ水木しげる先生の出身地であり、それにちなんで妖怪で町興しをしているところです。
そこへ向かう境港線も始発駅の米子の時点で鬼太郎の銅像が建っているような状態。
なんならホームの上を一反木綿が飛んでいますw
上の写真にねずみ男の銅像が写っていますが、各駅は妖怪にちなんだ副駅名がついていて、ここ米子は「ねずみ男」。
なので普通であれば鬼太郎ばかりになりそうなところをやたらとねずみ男推し。
烏天狗とか昭和の鬼太郎世代には懐かしいですね。どこで出てきたかは忘れましたが。
もう既にちょいちょい写りこんでいるので今更ですが、境港線を走る列車は鬼太郎の仲間たちでカラフルにそしてにぎやかにラッピングされています。
このとき乗ったのは米子方が砂掛けばばぁで
境港方がこなきじじぃの後期高齢者コンビでした(そもそも妖怪に高齢者の概念があるのか?)。
何のキャラが描かれた車両が来るかはその日のお楽しみ。
しかし全国でアニメのラッピングを施した列車を見てきて「元の塗装も生きて周囲と調和していていいな」とか「これはまた作品全力で推してくるな」など色々感想はありましたが、これはどう言えばいいのか…凄いとしか。
一反木綿によって開けられたようにも見える扉から乗ります。
確かにこのラッピングを見て「凄いな」という感想しか出てきませんでしたが、冷静に見るとそこまでキャラクターが大きく描かれているわけでもなく、外装のラッピングとしてはどちらかといえば「大人しい」部類です。
外装は。
列車に乗って座ろうとすると先客で妖怪居るしなんなら寛いでるし。
上を見上げれば一旦木綿が飛んでるし。
凄いのはむしろ外より中!JR西日本マジでやりすぎです!(褒め言葉)
ホームから始まって列車がこれで、とくれば境港に行くなら是非境港線で行きたいとなるのがお分かりいただけたでしょうか。
境港に着くころには車内が妖怪で一杯になっているかもしれませんよw
とりあえず、列車は定刻どおりに米子駅を出発。一時間弱のローカル線の旅です。
ローカル線、とは言っても米子は県西部の主要都市だし境港も地方としてはそこそこ大きい街。
その二つを結び、しかも高低差もなく沿線はそれなりに宅地化しているので、世間一般が想像するようなローカル線ではなくむしろ日本の地方都市にありがちな光景の続く路線だと思って貰った方が良いかと。
キハ47のボックスシートで旅ができる時点で首都圏在住の人間としては十分に贅沢な旅ですが…。
とはいえ乗り物好きには楽しい路線でもあります。
まずはJRの後藤工場。
富士見町と後藤の間にある車両工場です。
検査に限らず車両製造もできる本格派。
この工場の関係で、営業列車は全てディーゼルカーですが後藤までは電化されています。
それから米子空港。
もし、サンライズが取れていなかったらここを使う予定でした。
自衛隊との共用空港でメインは羽田線ですが、時折国際線も飛んできます。
立地的に中海と日本海に挟まれた場所にあり、数十年前に旅客機がオーバーランをして中海に突っ込んだ事故があったとかなんとか。
米子空港駅は、10年ぐらい前?に滑走路を延長する時に境港線がその延長部に引っかかって経路変更を要したため、「それならば」と既存の駅をターミナルに接近して再設置したもの。
連絡通路を使ってターミナルまで10分と掛からないのですが、列車側が飛行機の時間と連動しているわけでもなく、連絡バスが充実しているので敢えて列車で移動する人はそんなにいないかもですが。
一時間弱で境港に到着。
アトラクションとしては長すぎず、短すぎずでちょうどいいぐらいではないでしょうか。
駅の中から既に妖怪であふれかえっています。
(ホームにも居ますが、写真に妻が思いっきり写っているので割愛)
外へ出ればさらに鬼太郎の世界が広がっていますよ。