〇このツアーの本当の理由
さて、さっきまで乗っていたバスツアー。
・日本遺産認定記念
・で、その認定されたアクセスのよくない日御碕へ気軽に行けるように
といった理由で催行されたのですが、これが催行された裏の理由が
「出雲市の宿泊者数を増やす」
でした。
出雲市(旧大社町含む)といえばなんといっても出雲大社があって、観光客の入りという点においては他所が羨むぐらいには多い。
ただ、大体の観光客は日中に大社とその周辺を見てお終いというパターンが多く、出雲空港から来て泊りは松江や玉造へ…という流れも。
かくいう僕も(親戚の家という存在はあるにせよ)出雲は日中しか滞在したことなかったです。
夜まで観光客を引っ張れると、宿泊滞在費や夕食費が地元に落ちる(特に夕食は3食のなかで一番費用が上がる)ので、せっかく昼間に人がいっぱい来るのだからその一部でも泊まってもらいたいと考えるのは当然といえば当然。
そこで「夕日まで見てたら必然的に泊りは市内になる」ので、こういうツアーが作られたというわけです。
ただ、単に夕日を見に行くわけでもなく、途中乗降ができて時間も早すぎず遅すぎずで適切と上手く行程作られているなぁと感心しました。
費用もバス代とガイド代だけ(さっき登った灯台は別料金)とはいえ1,000円で気軽に使おうという気にもなるし。
果たして目論見は上手くいったのでしょうか…。
そしてもう一つ。
バスに案内人と観光協会?のお兄さんが乗っていたわけですが、このうちお兄さんの方。
この方、単に案内係というわけではなく、マスコミ対応も兼ねて乗っていました。
そう、取材が乗っていたのです。
「宿泊滞在者を増やす取り組み」の取材ということでNHK松江放送局のカメラが乗っていました。
そして日御碕で夕日を眺めていたら取材を受けました…。
でまぁ、叔父に「NHKの取材受けたからいつか松江ローカルのニュースで映るかもw」って話をして数か月。
すっかり取材のことなんて忘れていた頃、職場の人からLINEが来て「朝のニュースで映ってたよ!」と。
なんと松江ローカルのニュースでチラッとやるだけだと思っていたら、全国放送の朝のニュースの特集で流れていました。
やっていたのが早朝だったので色んな人に素顔を晒すことにならなかったのが不幸中の幸いというか…w
放映後、暫くは動画配信サイトでも見ることができたので自分でも中身は確認しました。
いや、全国放送ならそうと言ってくれ…心の準備が…。
〇夜のバタデン、これはこれで
本筋に戻ります。
すっかり夜の帳が下りた出雲大社駅。
中の明かりに照らされるステンドグラスからまた良い感じです。
中は中で柔らかい感じの照明が雰囲気を作ります。
こうやって見ると、細かい装飾が多くて小さいながらも気合を入れて造ったんだということが感じ取れます。
なかなか普通の観光だと夜に使うことのない駅ですが、空間としては夜の方がおすすめかもしれないです。
ところでこの駅、切符は2枚目の写真の左手に写っている券売機で購入するのですが、それとは別に窓口で硬券入場券が購入できます。
記念切符的な感じで硬券売っている会社も多いですが、一畑もご多分に漏れず。
HPでも「記念に」ということで売っています。
また、行ったときはその窓口で車内補充券も売っていたので両方購入。
車補は特にこだわりがあったわけではないので初乗り分だけ買いました。
ホームを見ると、列車はすでに入線。
行きに乗ったのと同じ車両でした。
せっかくのクロスシートですが、先述のとおり川跡で出雲市方面へ乗り換えないといけないのですぐ降りないといけないのがもったいない。
そうそう。一畑電車といえば映画にも出たデハニ50が有名です。
この駅のこの電車の奥に止まっていて見学できるのですが、今回はそんな時間もなく…。
本当はデハニ50も含め、旧大社駅も見に行けたらいいなと思っていたけどそんな余裕かけらもありませんでした。
そんな詰め込んだつもりは無かったのですが案外時間が足りないものです。
まぁ今回は一畑を全線走破させてもらっているし、そういう個人的楽しみはまた別の機会に。
乗換駅の川跡では3本の列車が並びました。
真ん中は乗車の一年前にデビューした新型7000系。
実に86年ぶりの新車ということで大きな話題となっていましたが、本当なら東急1000系を入れたかったのに必要数が足りなくて補助金を入れて新車を導入したという経緯があり。
地方私鉄の車両確保の苦労が偲ばれる話です。
で、乗るべき電鉄出雲市行は一番奥の元京王5000系。
一畑では2100系を名乗る電車ですが、外装にしまねっこがいます。
「ご縁電車しまねっこ号」だそうです。
シートもピンク色になっています。
そういえばこの車両、2ドアに改造されていますね。
外は真っ暗で車窓は楽しめないので、特に印象に残ったところはない…。
まぁ乗っているのも10分ほどでしたし。
強いてあげるとするなら終点の電鉄出雲市が立派な高架駅だった、ってことか。
そんなわけで想像以上に立派だった電鉄出雲市に到着です。
夜も20時を回って、人もまばら。
奈々さんのライブが松江であったとき、しまねっこが来ましたねそういえば。
あと車端部にちょっと元の塗装が残っていました。
しまねっこかわいい。
改札を出て、今日のお宿に向かいます。
今回泊ったのはこちら。何気に初ドーミーでした。
オープンからまだ2か月も経っていなかったこともあって、凄い綺麗でした。
部屋はごく普通のビジホでしたが、なにより大浴場に露天風呂もついていて、ついでに湯上りどころもあるのがありがたかったです。
せっかくの旅行で足を延ばしてお風呂に入れるのは結構重要だったりします。
出雲市駅周辺はホテルが結構ありますが、空きと予算が合えばココは一押し。
もちろん、それ以外にも一押しポイントはあるのですが…。
さて、部屋に荷物を置いて軽く夕飯へ。
大体初めて来た街ではホテルのフロントで「どっかいいとこありますか?」と聞くのが個人的ルーティン。
飲食店の地図を渡されて終わりのこともありますが、食べたいものに合わせてお店を教えてくれる人や自分が使っている店を紹介してくれる人など詳しい人に当たると美味しいものに巡り合える可能性が高まるので、旅先ではこの手をよく使います。
そして今回はというと…後者でした。
ぼく「すいません、この辺で軽く食事して飲めるところってあります?」
フロント「少々お待ち(後ろから別のスタッフ)「飲食店お探しですか??」
ぼく「アッハイ」
最初に声をかけたスタッフを押しのけて対応してくれた方に飲みor食事、食事の種類等々に応じて数件のお店を紹介してもらいました。
教えてもらったのはJRの高架をくぐった北側にあった居酒屋。
今思えばどちらかといえば観光客相手の飲食店な感じもありましたが、冒頭に申し上げた通りそもそも夜間滞在の観光客が少ない街ですので多分気にしすぎです…。
そしてお店の名前を忘れたし、場所も大体しか覚えていない…。
スタッフの方に「せっかくだから板わかめを召し上がっていってください」っていうので板わかめを置いてあるお店に行ったのは確かなんだが(板わかめは食べて美味しかった記憶はある)。
さっきからgoogleマップでここかな?っていうお店は見つけたけどメニューが違う気がするし…うーん。
いずれにしても美味しいもの食べて美味しいお酒を飲んで満足したのは間違いないです。
あと、この時は「食べたい」ということで居酒屋を紹介してもらいましたが、話を聞いていると駅北側の飲み屋街にはバーなんかもちょいちょいあるようでした。
さて、いつもなら腹いっぱい食べていっぱいお酒を飲むところですが、今日は腹八分目でホテルへ帰ります。
そう、ドーミーインといえは名物夜鳴きそば。
好きな人はこれのためにドーミーに泊まる、ということですが確かに美味しかったです。
量も飲んで締めの一杯でちょうどよい。
これは明日の朝食が楽しみですねぇ…。