琴ヶ浜を出てからはひたすら西を目指します。
この日の最終目的地は益田市にある叔父の家。
100kmまではいかないまでも、結構な距離があるので大変です。
16時ぐらいに出発したのですが、結構時間を喰ってしまい…。
当初予定では17時には着くつもりだったので、途中の浜田で遅れる旨を連絡。
運転に集中していたのであんまり夕日を眺める余裕がなかったのですが、本来であれば島根の東西を貫く国道9号線の石見地方エリアは「ゆうひロード」などと呼ばれるぐらいには夕日がきれいな道路です。
並行する山陰道(新直轄)がだいぶ伸びてきて海越しに夕日を楽しめる区間が少なくなってきましたが、一度はゆっくり夕方に国道の方を走るのもよいかと。
途中、うどん自販機で有名なお店もあったりしますし。
どうにか遅れを少し巻いて叔父の家に到着。
挨拶と荷物整理をそこそこに、叔父の車に乗って温泉へ行きます。
あまり知られていないのですが、島根は出雲・石見ともに温泉が豊富。
最近は「美肌になれる温泉」とかでアピールしているようです。
石見地方は温泉津なんかを除くと温泉街を形成する規模はなく、一軒宿や日帰り温浴施設というパターンが多いのですが、その分近隣にいろいろな温泉が点在しているので、行くたびに色んな温泉が楽しめるというメリットがあります。
今回のお風呂は多田温泉。
こちらは市内からも近く、行きやすい温泉です。
旅館ではありますが日帰り入浴もやっています。
行った日は何やらロードレースがあったらしく、サイクリストで結構な混雑になっていました。
そういえば今回の旅のスタートはシャワーすら浴びれなかったのに、それ以降は毎晩広いお風呂に入っていますね。
広いお風呂はいいですねぇ…。
ひとっ風呂浴びたら一番の楽しみへ向かいます。
温泉からは車で10分程度、駅の近くです。
益田に来たならここへ行かねば、というお店。
田吾作、というお店。
地元の有名店で、基本個室席(とカウンターが数席)ということもあって「ちゃんとした会合」みたいな場面で使うことのあるお店だそう。
そしていつだか居酒屋評論家みたいな人が「日本一の居酒屋」と評したとかで、全国的にもその名が知られるようになりました。
では何が日本一なのか?
お店は玄関を入って靴を脱ぎ、下の階へ降ります(玄関が山側にあるため)。
そこを降りると目に入るのがいくつもの生け簀。
魚は注文に応じてここから掬い上げて調理します。
生け簀のあるお店自体はないこともないですが、この店はそれだけではない。
まぁとりあえず席に着いて始めましょう。
何を食べるかはいつも叔父任せ。
その日の水揚げで何ができるかが変わってくるから、というのもあります。
とりあえず刺身、煮魚、揚げ魚の中であるものないものを取捨選択。
このお店に来たら絶対食べたい、だけど必ずしもあるわけではないのが2つ。
一つはのどぐろ。石見地方に来たなら是非食べたい魚です。
田吾作では是非、煮魚で食べたいもの。
ここで食べるのどぐろの煮付けは汁の加減が絶妙で、身のホロホロ感や甘みを邪魔することなく魚そのものと煮るという調理による味わいの両方が楽しめます。
実際のところ、なんでもよければ干物もあるので焼きであればこのあたりでは普通に食べられますが(そもそも東京では普通に食べられないのでそれだけでも凄いのですが…)、煮魚にする関係もあって生しか使わない。
したがって「名物だけど水揚げがないと食べられない」一品です。
そしてもう一つが「いか」。
店内の生け簀はちゃんといかが回遊できるよう円形になっていて、いかが元気に泳ぎ回っている姿を見ることができます。
そこから掬い上げたばかりのいかを捌いて提供されるので、出された直後はちょっと動いていたり。
これをお店独自の醤油・わさびにつけて食べると、いかの甘み、コリコリ感が口に広がって幸せいっぱい、という寸法。
そしてこちらも水揚げがなければ当然食べられない。
そんなわけで、名物であってもその日に食べられるものが自然に左右されるお店だったりします。
さて、今日は食べられるでしょうか…?
結果。
のどぐろはあったけど、いかは不漁のためなし。
まぁ片方はあったので良い方でしょう。
本当にないときは両方ないそうなので…。
ということで、煮魚はのどぐろ、それに刺し盛、あとぼっこ(カサゴ)のから揚げで今日のメニューは確定となりました。


こちら、以前来た時に食べたイカ刺しとノドグロの煮付け。
これを石見の酒とともにいただく。最高の幸せです。
この刺身と煮付けと揚げ物がメインになるのですが、これに限らず突き出しの煮物や刺身に付いてくるカブといった脇役がめちゃくちゃ美味い。
締めのご飯類もまた美味し。まぁ何食べてもおいしいということです。
一度食べると「日本一」も伊達ではないことがわかります。
そうこうして二時間ほどか滞在して美味しい食べ物と美味しいお酒で満足。
頼んでいた代行に乗って叔父の家へ帰ります。
そういえば代行ってここに来た時しか使ったことないな…。
このあとは叔父の家で軽く飲みなおして就寝。
明日は明日で「石見に来たならば」の場所へ。
…とまぁ美味しいお店の情報でしたが。
途中で書いてあるとおり
>「ちゃんとした会合」みたいな場面で使うことのあるお店
です。
えぇ、メニューによってはお値段もそれなりにいたします。
特に魚系は「時価」が多いです。
実家でこの店に行くときの合言葉は「万券を握りしめて行け」です。
とはいえ、値段以上の満足が得られるし、同等のものがそもそも首都圏で一般人が食べられないことを考えればちょっと頑張ってでも行く価値はあると思います。
去年ぐらいに益田に行った知人に勧めたところ(お金は掛かったとは言われましたがw)大変満足頂きました。
たまの旅行、たまには贅沢してもいいでしょう。












































