二次元交通社

鉄道、アニメの舞台探訪、ライブの遠征…偏った旅

島根よいとこ一度はおいで~実は日本一らしい~

琴ヶ浜を出てからはひたすら西を目指します。

この日の最終目的地は益田市にある叔父の家。

100kmまではいかないまでも、結構な距離があるので大変です。

16時ぐらいに出発したのですが、結構時間を喰ってしまい…。

当初予定では17時には着くつもりだったので、途中の浜田で遅れる旨を連絡。

運転に集中していたのであんまり夕日を眺める余裕がなかったのですが、本来であれば島根の東西を貫く国道9号線の石見地方エリアは「ゆうひロード」などと呼ばれるぐらいには夕日がきれいな道路です。

並行する山陰道(新直轄)がだいぶ伸びてきて海越しに夕日を楽しめる区間が少なくなってきましたが、一度はゆっくり夕方に国道の方を走るのもよいかと。

途中、うどん自販機で有名なお店もあったりしますし。

 

どうにか遅れを少し巻いて叔父の家に到着。

挨拶と荷物整理をそこそこに、叔父の車に乗って温泉へ行きます。

 

masudashi.com

あまり知られていないのですが、島根は出雲・石見ともに温泉が豊富。

最近は「美肌になれる温泉」とかでアピールしているようです。

石見地方は温泉津なんかを除くと温泉街を形成する規模はなく、一軒宿や日帰り温浴施設というパターンが多いのですが、その分近隣にいろいろな温泉が点在しているので、行くたびに色んな温泉が楽しめるというメリットがあります。

今回のお風呂は多田温泉。

tadaonsen.com

こちらは市内からも近く、行きやすい温泉です。

旅館ではありますが日帰り入浴もやっています。

行った日は何やらロードレースがあったらしく、サイクリストで結構な混雑になっていました。

そういえば今回の旅のスタートはシャワーすら浴びれなかったのに、それ以降は毎晩広いお風呂に入っていますね。

広いお風呂はいいですねぇ…。

 

 

ひとっ風呂浴びたら一番の楽しみへ向かいます。

温泉からは車で10分程度、駅の近くです。

益田に来たならここへ行かねば、というお店。

tagosaku1966.jp

田吾作、というお店。

地元の有名店で、基本個室席(とカウンターが数席)ということもあって「ちゃんとした会合」みたいな場面で使うことのあるお店だそう。

そしていつだか居酒屋評論家みたいな人が「日本一の居酒屋」と評したとかで、全国的にもその名が知られるようになりました。

では何が日本一なのか?

お店は玄関を入って靴を脱ぎ、下の階へ降ります(玄関が山側にあるため)。

そこを降りると目に入るのがいくつもの生け簀。

魚は注文に応じてここから掬い上げて調理します。

生け簀のあるお店自体はないこともないですが、この店はそれだけではない。

まぁとりあえず席に着いて始めましょう。

 

何を食べるかはいつも叔父任せ。

その日の水揚げで何ができるかが変わってくるから、というのもあります。

とりあえず刺身、煮魚、揚げ魚の中であるものないものを取捨選択。

このお店に来たら絶対食べたい、だけど必ずしもあるわけではないのが2つ。

一つはのどぐろ。石見地方に来たなら是非食べたい魚です。

田吾作では是非、煮魚で食べたいもの。

ここで食べるのどぐろの煮付けは汁の加減が絶妙で、身のホロホロ感や甘みを邪魔することなく魚そのものと煮るという調理による味わいの両方が楽しめます。

実際のところ、なんでもよければ干物もあるので焼きであればこのあたりでは普通に食べられますが(そもそも東京では普通に食べられないのでそれだけでも凄いのですが…)、煮魚にする関係もあって生しか使わない。

したがって「名物だけど水揚げがないと食べられない」一品です。

 

そしてもう一つが「いか」。

店内の生け簀はちゃんといかが回遊できるよう円形になっていて、いかが元気に泳ぎ回っている姿を見ることができます。

そこから掬い上げたばかりのいかを捌いて提供されるので、出された直後はちょっと動いていたり。

これをお店独自の醤油・わさびにつけて食べると、いかの甘み、コリコリ感が口に広がって幸せいっぱい、という寸法。

そしてこちらも水揚げがなければ当然食べられない。

そんなわけで、名物であってもその日に食べられるものが自然に左右されるお店だったりします。

さて、今日は食べられるでしょうか…?

 

結果。

のどぐろはあったけど、いかは不漁のためなし。

まぁ片方はあったので良い方でしょう。

本当にないときは両方ないそうなので…。

ということで、煮魚はのどぐろ、それに刺し盛、あとぼっこ(カサゴ)のから揚げで今日のメニューは確定となりました。

 


こちら、以前来た時に食べたイカ刺しとノドグロの煮付け。

これを石見の酒とともにいただく。最高の幸せです。

 

この刺身と煮付けと揚げ物がメインになるのですが、これに限らず突き出しの煮物や刺身に付いてくるカブといった脇役がめちゃくちゃ美味い。

締めのご飯類もまた美味し。まぁ何食べてもおいしいということです。

一度食べると「日本一」も伊達ではないことがわかります。

そうこうして二時間ほどか滞在して美味しい食べ物と美味しいお酒で満足。

頼んでいた代行に乗って叔父の家へ帰ります。

そういえば代行ってここに来た時しか使ったことないな…。

 

このあとは叔父の家で軽く飲みなおして就寝。

明日は明日で「石見に来たならば」の場所へ。

 

 

 

…とまぁ美味しいお店の情報でしたが。

途中で書いてあるとおり

>「ちゃんとした会合」みたいな場面で使うことのあるお店

です。

えぇ、メニューによってはお値段もそれなりにいたします。

特に魚系は「時価」が多いです。

実家でこの店に行くときの合言葉は「万券を握りしめて行け」です。

とはいえ、値段以上の満足が得られるし、同等のものがそもそも首都圏で一般人が食べられないことを考えればちょっと頑張ってでも行く価値はあると思います。

去年ぐらいに益田に行った知人に勧めたところ(お金は掛かったとは言われましたがw)大変満足頂きました。

たまの旅行、たまには贅沢してもいいでしょう。

なんかは書こう、な?

思いのほか書くタイミングがない、ネタもない。

正確に言えばネタはあるのだが、それを文章化する元気がないというかなんというか…。

別に誰が見てるわけでもないブログなので反省文的な何かでした。

 

今後の予定。

今週末、ちょっと遠出。

来月下旬、家族旅行。

10月、3年ぶりにアレに。

ぼんぼり祭りに行きたかったという話。

暫く何も書いていなかったので、とりあえず何か書こうと…。

 

先週末、金沢市の湯涌温泉で「ぼんぼり祭り」が開催されました。

〈公式〉第13回湯涌ぼんぼり祭り | 湯涌ぼんぼり祭りのウェブサイト

何回目からかは忘れてしまいましたが、毎回参加していたお祭り。

元々、湯涌温泉を舞台にした作品「花咲くいろは」で登場した架空のお祭りでしたが、放映当時に湯涌温泉近隣で豪雨災害があり、その復興祈念でこのお祭りを実際にやったのが始まり。

最初のころは「アニメのイベント」色も強かったところ、少しずつ地元イベントの濃さも増してきてなんとも不思議なお祭りに。

しかしながら自分自身が家庭の事情でここ2回参加できない状態が続いています。

で、写真を見返しながら「やっぱり行きたいなぁ」と。

温泉街の奥にある玉泉湖で願い事を記した「のぞみ札」を焚き上げるのがお祭りのハイライト。
波のない湖面に揺らぐ炎が映って幻想的です。

…がここ数年、祭事中に雨が降って大変らしく、今年も雨がひどくて現地にいたのに宿で配信を見ていたという友人も。

※お祭り当日はYouTubeでお祭りの模様を生配信しています。

それでもあの現地の雰囲気を味わうだけでも二年連続不参加の身としてはうらやましい…。

 

ところで湯涌温泉自体、「金沢の奥座敷」なんて呼ばれるぐらいの静かな山間の温泉地。

そんなに広くないため、当日の旅館の宿泊者を除くと外部の人間は車で来場できないためバスでアクセスすることになります。

帰りの便は、旅館街の裏でバスが待機。

夜の山奥でバスの行列が見られる。

9年前には既にレアだった幕車を投入して話題になりました。

後方には今は亡き秀峰閣も。

以前は方向幕が準備されていて、臨時バスの行先は「湯涌温泉」ではなく「湯乃鷺温泉」で表示されていましたが、今は「臨時」表示になっています。

帰りのバスは各旅館のおかみさんたちによるお見送りがあります。

良いところなのでお祭り以外の時にも是非泊りに来てほしいものです。

 

久しぶりすぎて自分で何かいていいのか分からなくなってるなぁ…。

あー温泉行きたい。

島根よいとこ一度はおいで~砂時計と鳴き砂~

石見銀山を後にして。

銀山の関連として温泉津などもあるのですが、今回はスルー。

このあたりはまた別の名物?があるのでそちらへ行きます。

 

国道9号へ戻る道すがら、特徴的な三角形の建物が見えてきます。

これが目的地、「仁摩サンドミュージアム」。

www.sandmuseum.jp

近くにある琴ヶ浜という海岸が鳴き砂で有名なことから、それを生かしたミュージアムになっています。

 

目玉は世界最大という砂時計。

ちゃんと砂時計としての機能を備えていて、一年を測れるそうです。

(うるう年はどうするんだろう、と思っていたら流量をコンピュータでコントロールしているようで)

毎年、年越しのタイミングで新年の干支に関係する人たち(年男とか)が時計をひっくり返すことになっています。

ほかにも世界の砂時計の展示や鳴き砂に関する解説、砂や砂時計に関するワークショップなどがあり、楽しむことができます。

そうそう、ドラマにもなった漫画「砂時計」の舞台がこのあたりで、その展示もあったりします。

著者の芦原先生は残念なことになってしまいましたが、展示は引き続き行われていて、今でもファンの方がよく来られるようです。

コンテンツツーリズムをいろいろ見てきた身ですが、この作品もそういった視点でもかなり息が長いですね。

施設自体、国道と銀山へ至る道のちょうど交点にあって気軽に行きやすいのもいいポイントです。

 

www.ginzan-wm.jp

で、せっかくサンドミュージアムを見学したなら、琴ヶ浜も見に行きましょう。

車で5分ぐらい、電車で一駅。

やったことないけど(やる気も無いですが)歩いても行けるかな?

看板も出ているので迷うことはないのですが、道はあんまり広くはないのでちょっと気を付けましょう。

元々、海水浴場でもあるので海岸の手前にちゃんと駐車場があります。

いろいろ調べると夏だけ有料、とあるのですが、我々が行ったときは「環境維持費」名目でどこからか現れたおじさんに数百円取られました。

で、そのおじさんに連れられて(たまたま居合わせたもう1グループと一緒に)海岸へ。

そこでおじさんから新聞のコピー等の解説をもらい説明を受けました。

十年前に来た時も別にこんなの無かったんですが、一体何だったのでしょうか…?

(別に環境維持費目的で料金を請求されるとかそういうこと自体は構わないのですが、その存在やら料金の使途なんかが謎すぎて…)

適当なところでおじさんと別れて、砂を鳴りそうなところへ移動します。

砂がきれいでないと鳴らない、濡れていてもだめ、とかなり条件が厳しい。

そのため、海岸の中でも全部が全部鳴るわけではなく波があんまり来ないけどゴミの溜まらない限られたゾーンでないと鳴りません。

適当に歩いて靴でひねるようにして砂を踏むと、

「キュッ」

鳴く、という表現はよくできていると思います。

感覚はすり潰すような感じですが、音は鳴るというよりかは鳴く、です。

 

鳴き砂は一度汚れてダメになると二度と鳴かなくなってしまうそうです。

事実、かつては鳴き砂だったけど鳴かなくなってしまった海岸も。

砂が鳴くことで何か得するわけではないですが、こういうものは大事にしていきたいですね。

 

そうそう、普通に海岸としても美しく、島根の海岸らしく夕日が素敵なのもおすすめポイント。

海に沈む太陽っていいですよね。改めて思いました。

 

時間は16時前。いい加減出発しましょう。

次の目的地は宿泊先、というか叔父の家です。

島根よいとこ一度はおいで~冷静に考えて山の中によく街を作った~

石見銀山が凄いのは、環境保護なんて言葉がなかったころから環境に配慮した鉱山開発を行っていたというところが良く語られますが。

実際行ってみて感じるのは「この山の中に街があったのか…?」ということ。

国道から山へ入っていく道なんて典型的な田舎道で、とてもこの先にかつて世界有数の鉱山街がしかも明治維新前に存在していたなんて思えないのですよ。

間歩に至る道の途中もよく見てみると建物があったと思われる光景が見られます。

それが鉱山関係施設だったのか生活場所だったのかはぱっと見では区別がつきませんが。

こうした立派な神社もあります。

かつてはこの周りもにぎやかだったのでしょうか。

鳥居は木製でした。

緑が多い中にある神社。

人の気配は感じられませんでしたが、よく手入れされていて雰囲気はよかったです。

 

石見銀山の本格的な始まりは16世紀にさかのぼりますが、実は明治維新以降も採掘が行われており、近代的な精錬所も造られました。

それが清水谷精錬所です。

ちょうど真夏なので草に覆われて何が何だかですが。

明治28年、西暦でいうと1895年に今の同和鉱業によって造られました。

残念ながら僅か1年半程度の稼働だったそうですが、近代においても石見銀山の重要性があったことを示すものといえます。

こうやって見ると陳腐なたとえですが、ラピュタに出てきそうな雰囲気。

 

さっきから人気のないところばかり見ている気がしますが、実際には山を下っていくと今でも普通に人が住む街が形成されていますし、ちゃんと当時の繁栄を偲ぶ建物が残されています。

現存する見学できた当時の住宅のうちのひとつ、渡辺家住宅。

その立派な門構えからしても「凄い家」というのが伝わってきます。

中もご覧の通りの広さ。

大体、こういう家(というか割と近年までも)には大勢を迎え入れらるような間取りになっているものですが、こちらもご多分に漏れず。

ちなみに旅行時にもらった銀山地域のマップを見返すと、特に名所として積極的にアピールされていた場所でもなく。

確か自転車を漕いでいたらボランティアの方に「休憩がてら見学していきませんか?」と声をかけられて「それなら…」と入ったのを思い出しました。

 

で、この渡辺家住宅。

Googleマップを見てもポイントとして出てこなくて「?」と思ってよくよく調べてみたら、

omori-sakura.iwamiginzan.jp

 

なんと保育園と児童クラブになってました。

国指定史跡を保育園…凄いところです。

まぁ、ただただ史跡として建っているだけより、子供たちの生活の一部になる方が建物にもいいことなのかもしれませんね。

 

この後に向かったのは石見銀山の定番スポットのひとつ、五百羅漢。

石室山羅漢寺、というのがお寺の名前です。

www.rakanji.jp

こちらが本堂。五百羅漢は川を挟んだ向かい側にあります。

五百羅漢とは銀山で亡くなった方の霊を供養するために作られたもので、すべてを作るのに20年は掛かったそうです。

中に安置されている羅漢像はいろいろな表情をしていて、おもしろいものや変わったものを探すのもまた楽しかったりします。

残念ながら境内は撮影禁止なので羅漢像の画像はありません。

是非、現地で自分の目で確かめていただきたい場所の一つです。

 

橋を渡って再び大森の街へと戻ります。

 

間歩の方から海に向かって緩やかに下り坂になっています。

こうした街並みがずーっと続いていて、しかも普通に人が住んでいます。

こういう歴史的街並みのエリアで暮らすのはいろいろ大変で、なんでもエアコンの室外機一つ置くのにもカバーをかけたり気を使わないといけないのだとか。

「外見は昔ながらだけど中身は現代的」という家も多いらしいです(石見銀山がそうというわけではない)。

昔ながらの街並みの中にも新しいお店はあります。

こちらはパン屋さん。トワイライトエクスプレス瑞風にもパンを卸していたそうです。

お昼をまだ食べていなかったので、(どこで食べるか何も考えずに)パンを購入。

こちらは大森裁判所跡。いまは町並み交流センターとして活用されています。

ここまで純和風の建物ばかりだったので、白壁はなんだか新鮮です。

当時の司法関係がよくわからないのですが、この山の中に裁判所があったっていうのはこの町の立ち位置というのが相当だったということではないでしょうか…。

こちらは床屋さんの跡。

石碑には「理容遺産認定第1号」とありますね。

www.riyo.or.jp

ちなみに2号は博物館明治村に保存されている理容室の建物で、こちらも行ったことがあります。

あ、御髪神社にも行ったことあるからこれで3か所制覇してるな、理容遺産…。

こちらは銀山の町で一番有名なおうち(?)、熊谷家住宅です。

国指定重要文化財になっていて、その大きさが当時の繁栄ぶりをうかがわせています。

中も見学可。

中の写真がなかったからこの時は入らなかったんだっけか…?

続いてこちらは石見銀山資料館。

ビジターセンターと内容が被っている気もしますが、ビジターセンターが銀山そのものの話がメインとするならば、こちらは街の成り立ちや歴史といった話が多かった記憶。

運営的にもビジターセンターが大田市なのに対して、こちらはNPO法人による運営なんだそうです。

ちなみに入口に出ている「本日最終日」は企画展のこと。

今調べたら「世界遺産登録10周年企画展」だったらしい。

いま考えたら初めて石見銀山行ったの2007年11月だから世界遺産登録直後に来て、しかもその10年後に再訪してたのか…。

 

大森の街並みはこのあたりで終わり。

のんびり歩いてお店をのぞいたり、展示施設を眺めたりすると結構いい時間が掛かります。

決して華やかさは無く、むしろ淡々と歴史的街が続いていくところですが、是非一度は訪れてその雰囲気を感じていただきたいものです。

あと、基本的に街並みが一直線だから変に歩き回る必要がないのがありがたいです。

 

街並みの終わったあたりに食堂があったのでここで昼食。

前日も食べた気がしますが出雲そばを食べました。

あ、さっき買ったパン。

そばを食べた直後でしたが、お店の前に広場があって都合が良かったのでそこで食してみました。

買ったのはオリーブパン。

生地の風味が美味しいには美味しかったのですが、よくわからないで買ったのでまさかオリーブが丸ごと入っているとは思わずちょっとびっくり。

 

世界遺産の街並みを楽しみ、おなかも膨れたところで自転車を返してバスに乗り世界遺産センターへ戻ります。

次の目的地は割とすぐ近くです。

多分今更役に立たないスペーシアXのコックピットスイートの取り方

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www.tobu.co.jp

先日、話題の東武新型特急スペーシアX、それも最後部のコックピットスイートに乗ってきました。

もともとは義弟家族が「鬼怒川に行きたい(というかホテルニューおk…三日月のスパに行きたい)」ということから始まったのですが、「せっかくなら新しいやつの個室に乗りたい」となり。

知識のあるこちらからしても「いやそんな気軽に取れないよ」となるし、向こうも(別に電車が好きというわけでもないので)「取れれば取れたで」みたいな感じなので、とりあえずダメもとで挑んでみることにしました。

 

1.旅行代理店のプランを使う

tobutoptours.jp

グループの東武トップツアーズをはじめ、いくつかの旅行代理店で「特別席がセットになった旅行プラン」が発売されています。

ほかの旅行商品と異なり申し込み時点では買えるかどうかわからず、問い合わせ(座席が確保できた時点で確定)となります。

私も最初はこちらで申し込んでみましたが、翌日には早々に「確保できませんでした」のメール…。

いや売る気あるんかこれ…。

旅行パックの場合も結局早い者勝ちだったりするので、「購入チャンスが増える」程度に思っておいた方がよさそうです。

そして運行開始から半年が経過し、3月からは運行本数も増えるとあって、コックピットスイートを売りにした旅行商品も発売を終了しているところが出てきました。

そうなってくるとますます自力で確保する方が早くなってくる感はあります。

 

2.発売状況の傾向をつかむ

結局、宿(と乗車券)は旅行パックで申し込み。

※トップツアーズだと乗車券だけセットになったプランがあるので、乗車変更しやすいように特急だけチケットレスで自力手配する方法もある。

しかし問題の席は旅行代理店で取れないとなるとそもそも自力では手配できないのでは?という疑問が。

幸いにして乗車券の発売日までは1か月ほどあったので、乗車予定の金曜日を中心に朝の段階(9時過ぎ)での発売状況を確認してみることにしました。

今はネットで空席照会できるから便利ですね。

www.tobu-ticket.jp

 

すると、いくつか見えてきたことが。

  • 月~水(2往復しかない日)はよっぽど土曜日より競争倍率が高い。
  • 木・金・土・日のうち、当然土曜日は列車関係なく埋まりやすい(それでも特別席に空きがあることも)。
  • 浅草9時発はスタンダード以外は若干プレミアムに空きがあるぐらい。
  • 一方、浅草7時50分発はコックピットスイート・ラウンジは埋まっているが、コンパートメントは空きがある(ラウンジも一人掛けなら空きがある)。
  • 午後発は浅草13時発は7時50分発と同様の傾向があるがやや混む、14時発は9時発と同様に特別席の空きがない(唯一の鬼怒川温泉行きでチェックインにちょうど良い時間だからと思われる)。

2週間ぐらい見たところ、コックピットスイートは無理でもコンパートメントは発売直後なら2室抑えられそうです。

そこで発売開始半月前、「ダメもとで7時50分発コックピットスイートを狙いつつ、次善策としてコンパートメント2室、それでもダメなら9時発のスタンダードシート」という作戦で挑むことを決めました。

なんでスタンダードのときは9時発なのかって?

…浅草7時50分は朝早いって。

 

実は傾向分析の際、9時5分~15分ぐらいの空席状況を見ていたのですが、そういえば発売直後を見てないなと2週間前ぐらいの金曜日から9時ちょうどで空席照会をしてみることに。

すると、7時50分発は全席空きがある!

一方9時発はやはり空きがない。

つまり、

使いやすい9時発は旅行商品として抑えられているが、7時50分は9時打ち(発売時刻の9時の瞬間に購入決定ボタンを押下する、JRでいうところの10時打ち)すれば取れる

ということ。

(逆に旅行商品でコックピットスイートだと1件しか購入できないのでほぼ無理と考えられる)

ちょっと可能性が見えてきました。

 

3.どこで買うか

東武特急の特急券は、駅窓口、券売機、ネット、旅行代理店で購入可能。

普通に買う分にはネット会員になってチケットレスが乗車変更もしやすく便利なのですが、ネットは発売当日の場合日付や時間、人数を指定して「検索」ボタンを押すのが9時でないとエラーになってしまう。

で、検索をしてからは

列車を選択→席種を選択→座席(部屋)を選択→決済方法を選択

までやらないと座席が確保されない。

通信状況や入力ペースによりますが1分は掛かってしまう。

(オタク的には切符欲しいのでチケレスは…という意見もある)

そうなると一番は窓口なのですが、発売日は平日。

朝の9時に東武線の窓口に居るためには会社を休まないとダメじゃないか?

…となったのですが、偶然にもこの日は出張が入ってなんと朝の9時時点で北千住なら行けることに。

というわけで発売日当日、北千住へ向かうことになりました。

(券売機でも購入可能ですが、座席確保までの所要時間が長いのがネットと同じなので断念)

 

4.そして発売日当日

特急券は東武管理の有人駅ならどこでも購入可能で、普通は改札口で取り扱いになりますが、一部の主要駅は別に出札口が存在していて北千住もそのひとつ。

改札口でも良いのですが、発売を待っている間にトラブルが起きて後回しにされるのも困るので、窓口がある方が安心です。

念のため8時45分には北千住に着いて窓口へ行ってみると、窓はまだ閉まっていてその前に人がいる。

「ヤバい、先客か?」と思ったら単に待ち合わせか何かだったようで程なく立ち去り、無事に先頭を確保。

一応、先客がいた場合は券売機に移ることも考えてはいたのですが先ずは一安心。

窓が開くまでの間に次善策のコンパートメント確保のためにチケレスの画面だけは開けておきます。

コンパートメントの場合、2部屋確保する必要があるのですが同時に抑えることはできないようなので、係員が操作しているのと同時並行で買えるようにするための準備です。

そうこうしているうちにあと2分というところまで迫ってきました。

…が窓が開かない。

向こうから開けてくれるのを待っていたのですが流石に残り2分で何も始まらないのはマズい。

幸いにもインターホンがあったので申し訳ないと思いつつも呼び出すと待機はしていたのかすぐ出てきました。

「あの、一ヶ月後の券を取りたいんですけど…」

日にち、時間、席種、乗車区間、人数、乗車券不要を伝えてこの時点で9時数秒前。

係員氏は「(ダメかもしんないけど)やるだけやってみますねー」という軽い感じで操作(手際は良かった)。

私(あー!9時!ほら!決定押して!)

 

カチャン。

 

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取れました。

券は普通の東武の券紙でパッと見はただの券なのですが、右下にはコックピットスイートの文字。

ある程度取れそうだという確信はあったとはいえ、現物を手にすると嬉しさは半端なかったです。

係員氏は何の感動もなく淡々と券面の確認をしてお金のやり取りをしてフツーに発売。いやそれでいい。

私はそのままウキウキで出張へと向かいました。

そういえばコンパートメント。コックピットスイートの操作時にそっちばかり集中してたので結局同時並行処理は難しかったかもしれないです。

数分後に空席照会をしたところ、コンパートメントもコックピットラウンジもまだ空席がありましたが、さらに10分後には全部埋まっていたのでネットで取れないこともないけれど取るなら9時丁度には照会掛けられる状態にしておいた方が吉、って感じでした。

で、下りの特別席を取る方法、結論をまとめるとこんなところでしょうか。

 

  • 利用者が格段に少ない冬(日光は12月〜3月は観光客がとても減る)
  • 狙うなら本数の多い平日、できれば木曜
  • 取りやすさは浅草発7時50分>13時>14時>(越えられない壁)>9時
  • 9時の発売開始と同時(というかその前)に動く
  • 処理時間を考えるとネット購入より駅窓口に赴くのがベター
  • 旅行商品は可能性を増やす意味でダメ元でチャレンジ

 

「特別席に乗りたい」目的だけなら午前中の上りの方がいいとは思います。

 

で、タイトルの話。

スペーシア Xの一部の特別座席料金を改定します

https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20231215100445jIlBVosKyYxbQoM5X8N_Dg.pdf

実は3月のダイヤ改正でスペーシアXが今の2〜4往復から6往復に増発される+料金が上がって取りやすくなるので正直ここまでの話はもうほぼ意味がないのです…。

とはいえ、混む列車の傾向は変わらないだろうし、暫くは発売日でないと早々に埋まるのは同じでしょう。

新設の浅草10時発は9時発の次ぐらいに混むと予想しているので、旅行の一行程として選択するならやっぱり7時50分発かなぁ。逆に一番遅い便は空いてそう。

焦って乗ることもない、とお考えならもう少し経ったら落ち着いて購入難易度も下がるのでそれを待つのもアリかと。

逆に今度の改正で先代のスペーシアは都合の良い時間の運転が減ってしまうので、オタク的には急いで乗るべきはむしろこっちかもしれないです。

そういえばダイヤ改正発表と同じタイミングで「旅行代理店に1.5倍の料金払えば半年前から特別座席を抑えられる」みたいなシステムが導入されるというプレスが出てた記憶があるんですが見当たらないですね…。

 

 

そして一ヶ月後、苦労して取った切符でコックピットスイートを堪能してきましたがそれはまた別のお話。

 

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2024.6.1追記

先日、職場の先輩が僕の経験を生かして北千住の窓口にコックピットスイートの券を買いに行きました。

僕は律儀に9時オープンを待っていたのですが、その日は8時半ごろには窓口が開いていたらしく、発売開始30分前でしたがその時点で受け付けもしてくれたそうです。

※常に窓が開いているわけではなく、呼び出せば出てくるという感じだった(先輩談)

希望の列車と人数を聞かれ、「9時過ぎにまた窓口に来てくれ」と言われ、その通りに行くと発券済みの特急券を渡されたとのこと。

先輩からさらに詳しく話を聞くと、北千住は特急券の端末が2台あるらしく、2人(組)までなら9時打ちが可能なようでした。

またその時窓口で言われたのは「カード払いにすると処理に時間が掛かるから現金払いの方がいい」。

北千住の窓口はクレカが使えるのですが、そういうことらしいので現金で行きましょう。

 

現状、本数が増えたこともあって割と特別席が取りやすくなってきた感じはあります。

6月の平日では浅草14時発が発売日翌日でも残っているのを確認。

無理に並んで買うところまでは無くなった感はありますが、引き続き北千住窓口チャレンジをする場合はこの辺の話も参考にするといいかもしれません。

島根よいとこ一度はおいで~世界遺産は観光地ではない~

気付いたら前回から1年経ってた…。

ウマばっかやっていたのは事実ですが(おい)、公私であまりにもいろいろありすぎてここまで間が空いてしまいました。

ようやく落ち着いたのでぼちぼちやる気出しますか…。

文を書くのはいいんですけど、写真が撮って出しだと微妙に容量が足りなくていちいち加工しないといけないのがめんどくさくて…。

とはいえ、ネタも幾らか増えてきたしちょっとやる気出す。

 

 

〇朝食がビジホのクオリティじゃない

おはようございます。

起きたらとりあえず朝風呂に入って目を覚まします。今日もいい天気。

そして朝食。

www.hotespa.net

今は出雲そばを推しているようですが、僕らが行ったときはカニがありました。

朝からカニですよ。

ほかにも赤天やあご野焼きなど島根のご当地食品が並んでるし、デザートには前日にも食べたぜんざいがあるし。

ラインナップが「本当にビジネスホテルか?」というクオリティの高さでびっくりしました。

写真撮っておけばよかった…。

確かに近隣のビジネスホテルに比べるとちょっと割高ですが、それを補って余りあるサービスは魅力です。

 

おなかも膨れ、満足したところで出発です。

今日からは公共交通だと回りにくいエリアを行くのでレンタカー移動。

ホテルから5分ぐらい歩いてレンタカー屋へ行き、車を借りていざ出発。

今日は石見銀山やその周辺を回って叔父の家のある益田を目指します。

ちなみにレンタカー屋から叔父の家までは概ね130km。

途中高速道路はほぼなく、あるのは片側1車線の高規格道路がせいぜいなので、どこにも寄らずに真っすぐ行っても2時間半はかかります。

そんなわけで車で自由に動けるけど時間には気を付けながらの移動となります。

 

国道9号をひたすら西へ。

地域が出雲から石見へと変わったあたりで9号を外れて山の方へ。

まずはこちらへ向かいます。

ginzan.city.oda.lg.jp

この世界遺産センター、世界遺産となったエリアからは若干離れているのですが、大きな駐車場がここにしかなく、原則的にはパークアンドライドということで、ここに車を止めて現地まではシャトルバスで移動しなさいということになっています。

ただの乗り継ぎスポットとしてではなくエントランスとしての立ち位置もあり、中には銀山とその周辺に関するガイダンス施設が。

まずは現地に行く前にこちらで事前学習を。

バスの本数は乗車当時は銀山エリア完結のシャトルバスがあって結構本数はあった記憶がありましたが、どうやら今はそのシャトルバスはなく一般路線しか走っていない様子。

それでも時間1本はある(それどこか3~4本ある時間帯もあるけどバラつきが凄い)のでそんなに困ることはないかと。

ともかく、バスで5分も揺られれば銀山の入り口、大森に到着です。

 

ここから銀山の跡である間歩までは2kmちょっと。

世界遺産登録直後はここをバスが走っていて楽々だったのですが、環境保護(自然もそうだが住環境保護という意味も)の観点から廃止。

しかもなだらかに上っていくのでちょっときつい。

そこで活躍するのが「電動アシスト付き自転車」。

バスを降りたところにはレンタサイクル。

普通の自転車もあって、そっちの方が若干安いのですが、当然のことながらそんな体力はないので二人揃って電動アシスト付き自転車をチョイス。

実家は横須賀の丘の上。自転車にほとんど乗っていなかったこともあって、ちゃんと乗れるか不安でしたが、車も来ないので多少下手でも無事でしたw

※横須賀はそこまでではないですが、長崎など坂の多い街では自転車に乗る機会がないので、乗れない大人が結構いるとかなんとか。

そして電動自転車、凄い。坂を一気に登っていく。これは楽。

 

バスから自転車に乗り換えてしばらくは人の住む街並みが続きますが、それが終わるとこんな感じに。

鉱山、というとどうしても禿山のイメージがありますが、ここは完全に森の中。

本当にこんなところに鉱山があったのか?という雰囲気。

森が始まり、両側に山が迫ってくると鉱山エリアの始まり。

よく見ると崖に穴が開いています。それも一つや二つではなくたくさん。

この穴が坑口。なんだか元横須賀市民には防空壕に見えてしまう。

近代以降の鉱山はメインの坑口から入り、中で鉱脈に沿って分岐していくスタイルですが、当時はこれが主流だったのでしょうか。

大きな穴を掘ってそれを支える技術といった問題もあったのでしょう。

ちなみに各坑口には立ち入り禁止の看板とともに番号が振られています。

例えば上の坑口には「甘南備鉱」の名前とともに「468」という番号が振られていました。

単純に管理番号ですので、流石に468も坑口があるわけではないと思うのですが…?

えっちらおっちら自転車で坂を登った先にあるのが、一般に公開されている龍源寺間歩です。

石見銀山の中でも大規模な間歩で、内部も観光用に整備されたとはいえ大人が立って歩けるぐらいの高さがあります。

 

中はまぁ一般的な観光坑道でした。

鉱山跡の施設に行ったことがある人には何となく想像できる感じのやつです。

とはいえ、この間歩が凄いのは「すべて手掘りの時代」ということ。

いま観光客が歩けるところは整備もされていますが、当時に実際に掘っていたところというのは通りやすさなどお構いなし。

通りやすさなどというそんなところに限られた労力を割くわけにもいかないので、鉱脈に沿って必要最小限にしか掘っていません。

したがって、上の写真も単に掘った跡を撮ったようにしか見えませんが、実際には真上を向いていたりします。

あるいは横向きでも人ひとりが本当に通れるの?と思うような細い穴も。

坑道も解放されているところ以外にも、長くあちこちに広がっています。

一部だけ見て「まぁこんなもんか」という感想を得ることは重要ですが、それだけですべてを見た気になってはいけない。

十数分で抜けてしまう道ですが、そこには何百年、何千年、何万年の歴史が詰まっているのです。

それでも「こんなんじゃ満足できないね!」という方!

是非大久保間歩へどうぞ!

www.iwami.or.jp

観光用に希釈された龍源寺間歩より圧倒的らしいです。

私も一回行ってみたいんですよね。

 

出口は入口とは別のところに出てきます。

出口を出たところのお店で「香り袋」を売っていました。

昔の消臭袋的なものです。

一個試しに買ってみましたがそういえば大事にしまい込んで結局使っていない…w

 

銀山のメインとなる坑道はこれでおしまいですが、「鉱山をきっかけとして発展した街」を見ないと損です。

むしろ観光としてはそっちがメインな気もする。