一通りルミリンナを見学したところでお昼過ぎ。
この後、19時30分の列車に乗るまでは予定なし。
さっき駅から会場まで歩いたけど、この後何時間も時間潰せるようなスポットがあるようには感じられないんだけど…。
ひとまずお腹は空いたのでお昼を探しましょう。
会場だとカフェぐらいはあったのですが、ちゃんとした食事は見当たらなかったので外に出てみます。
街を歩いていると教会がありました。
日本ではあまり見られない色をしています。
ただ、その大きさからしてこの街の代表的な教会であることは間違いないようです。
軽く調べたところ、ルーテル教会のケミ教会だそうで、完成は1902年。
造りはゴシック・リバイバル建築とのこと。ロンドンのウェストミンスター宮殿と同じ。
平面と曲線、ゴシックという割にはシンプルな感じがいいですね。
大きな碑がありました。この教会の生い立ちに関連するものなのでしょうか?
せっかくの立派な教会でしたが扉は閉じられており、あたりに人もおらず中に入っても良いかどうか判断しかねたので外観を眺めただけでその場を去りました。
後で英語版wikipediaに内観が出てるのを確認しましたが、中は中で雰囲気よさそうでした。
教会以外にも街を歩いていると突然こんな感じのレトロな(現役の)建物が現れて驚きます。
ロヴァニエミなんかと比べるとどちらかといえば静かな街ですが、それが逆にこうした建築物の良さを増幅している気がします。
…がきれいなものを眺めているだけではお腹は膨れません。
先述のとおり「静かな街」(というか歩いているエリアが中心部から外れている)なので、そもそもお店がない。
いい加減歩き回ってお腹空いたころ、ようやくレストランの看板を発見。
ここを逃すとさすがにヤバいぞ!ということでそのお店へ。
坂を上ったところにあったこのお店、ジャンルはイタリアン。
(お店のHPあったけどフィン語しかなかった…)
まぁイタリアンなら外れないし、メニューも英語メニューがあればどうにかいけるだろうし、ということで店内へ。
木のぬくもりある店内で、通された席も大きな窓から陽の光が入って明るい。
なによりようやく暖かいところにゆっくり座れた安心感。
受け取った英語メニューを眺めると、どうにか理解できた。
パスタとピザをひとつずつ注文すると、入れ替わりにボウルいっぱいのサラダが来た。
頼んでないけど…まぁ分からんけど食べておく。美味しい。
まずパスタがやってきました。
カルボナーラか何かだったと思いました。
ひとまず、僕は飛行機で「日本でスパゲティとして食べてる料理でもスパゲティとして出てくるとは限らない」ことを学んだはずだったんですけど見事に忘れてました。
まぁこれはたいした問題ではないです。
続いてピザが来ました。
えびとハムとマッシュルームだったか。
耳は平べったいタイプでした。
誰もこんなサイズで来るなんて思ってないですよ…。
お皿はみ出てるし。
味は良かったです、いやホント。
旅行中食べた中でも上位です。
ていうかGoogle Mapの口コミ数多いし評価も高いし凄くないか?
そしてお腹はいっぱいになりました。いっぱいになりすぎました。
食べ終わってから動き出すのに少々時間掛かりました。
少し落ち着いてから腹ごなしがてら街歩きを再開です。
レストランから坂を下るとその向こうに海が見えます。
きっと夏なら素敵な、例えば鎌倉あたりの海の感じが出たのかもしれませんが、今坂の先にあるのは凍った海。
ところで右側に何か見覚えのあるマークがあるな、と思ったら。
サンタクロース村のショップのようでした。
本店?に行ったばかりなので中には入らず。
係留されている船も動けません。
全くどこから海が始まっているのか分かりません。
なかなか日本では見られない光景。波があるとここまで凍らないですし。
日本の北国の海は外海が多いせいか荒々しい印象の方が強い。
これではヨットも下せません。
普段は「このまま進むと海に落ちるぞ!」の注意標識も意味を成していない。
ところで、標識の脇を見ると足跡やスキーの跡があるのが分かります。
この凍った海、なんと歩けます。
向こうの森が島になっているのですが、スキーや徒歩で渡れてしまうのです。
そういえばサーリセルカでオーロラ鑑賞したときも凍った川の上でしたね。
このあたりでは凍った海や川の上を歩くのは珍しいことでもないようで。
とはいえ、あくまでも氷の上を歩くのは自己責任ということですので無理はなさらぬように。
氷上にも標識が。
スキーはいいけどスノーモービルはダメ。
少し歩いてみました。
振り返ると先ほどのサンタクロース村のショップ。
向こうに工場が見えました。
Google Mapを見るとなにやらエネルギー系のようですが。
何があるのか気になってちょっとワクワクしません?
見渡す限りの雪原というか海というか。
陽も傾き始めて幻想的な雰囲気を演出していました。
この国は自然豊かで森が多く、旅行中は思いの外見渡す限りの雪原というシーンがなかったように思います。
暫くこの雪原を歩いていましたが、島まではかなり距離があることや少しずつ暗くなってきたこともあり適当なところでルミリンナへ戻ることにしました。
戻っている途中で飛行機が頭上を飛んでいました。
ATRでしょうか?
暗くなり、人もまばらになったルミリンナに無事到着。
荷物を受け取り、ついでにタクシーを呼んでもらって駅へ戻ります。
今夜の宿を目指します。が、時間が早過ぎる…。