一週間ぶりのヘルシンキ・ヴァンター空港に到着しました。
シェンゲン非協定国(即ち国際線)は第2ターミナル。間違えないようにしましょう。
さぁ、長いようであっという間だったこの旅もA350に10時間弱乗るだけとなりました。
…が、帰るためには色々と準備が必要です。
・免税手続き
40ユーロ以上の買い物を免税店でした場合、消費税の還付を受けることができます。
しかし免税品は買った場所で免税してくれるわけではなく、買ったものを免税してよ!と申告しなければなりません(知らなかった)。
正直、今まで免税しなければならないほど海外で買い物したことなかったし…。
フィンランドにおいては免税機関が
Global Blue
e-tax free
という二種類があります。購入店がどっちに対応しているかはそのお店次第です。
一般的にはGlobal Blueが多いようですが、ヘルシンキ市内のイッタラは何故かe-tax freeでした。
機関によってそれぞれ手続きの窓口が異なるので注意してください。
僕はGlobal Blueの窓にe-tax freeの書類出して見事にここじゃない言われました。
Global Blueの話をしているガイドやサイトは多いですが、案外e-tax freeにまで言及している人が少ないのが悩ましいところ。
上記のサイトは双方の紹介と窓口の場所も出ているので便利。
もうひとつ注意しないといけないのは、チェックインを済ませる前に免税手続きを終わらせないと、免税品を抱えたまま飛行機に乗る羽目になるということです。
手続きには当然現物が必要になるので、先に免税品の入ったスーツケースを預けてしまうと何もできなくなってしまいます。
「お土産品はスーツケースに仕舞って…」なんて前日夜に荷物整理すると大変なことになることもお忘れなく。
お勧めは僕らの取った「別バックを用意しておく」方法でしょうか。
お土産品だけ入れるバックを用意して、そこにお土産だけ入れる。
で、免税手続き終わったらそのまま預け入れ荷物の二つ目にする、と。
実際には別バックは嵩んで入らなくなった服とかも入っていましたが。
免税の方法は各種ガイドやサイトを参照してください(いや、僕が紹介するより分かりやすいし)。
面倒そうな雰囲気はありますが、現物と購入品のレシート?(事前に必要事項を記入する)とパスポートと購入したときのカードと帰りの飛行機のチケットを出せばあとはやってくれた記憶。
混んでいると結構待たされるので本当に面倒ならば免税しない、という方法もありますが消費税率が日本よりそれなりに高いフィンランドではちょいちょい買い物して免税申請すると数千円単位で還付があるのでやっておいたほうがいいです。
旅行時に免税について調べたときは事後申請という方法もあったようですが、今調べたら出てこないですね…(ただ、やり方が面倒そうでこれなら現地でやったほうが楽だ、という記憶はありますが)。
・荷物の預け入れ
ショルダーバック一個で乗る国内線ではないので当然荷物は預けます。
フィンエアーの日本線は受託手荷物二個まで無料なので、どうしても増えてしまう帰りの荷物はこの制度を上手く利用しましょう。
預け入れは一般的なカウンターで職員に荷物とチケット渡して、というやり方ではなく自動化されていました。
まず、チェックイン機でチェックイン。
この時預ける荷物の個数を選択すると、その個数に合わせたタグが出てくるので荷物にくくりつけます。
分かると思いますが、タグの使い方は荷物の持ち手などにタグを通して裏面両端のシールを剥がしてそこ同士を貼り付けます。
シールの粘着力はかなり強く、多少ズレて貼り合わせてしまったぐらいでは剥がれることはないのでそんなにビクビクする必要はないです。
逆に言えば一発勝負です。「ヤバい!ずれた!」となってもそのまま出してしまいましょう。
ここで焦って外すと逆に粘着力が弱まってしまいます。
タグを貼ったら預け入れ機(ベルトコンベアー)まで行って、タグのバーコードをスキャナで読み込んでベルトコンベアで送り出す。
大体こんな流れです。
ANAの国内線に導入されているセルフ荷物預け入れ機のような一つの機械で全てを済ますのではなく、どちらかと言えばいままで係員さんにやってもらっていたことを自分でやるイメージ。
ANAの機械は使ったことがあったので、タグを貼ってベルトコンベアーまで行ったところまでは順調だったのですが、タグの読み込みの時点でトラブル。
一つ目の荷物のタグは読めたのに二つ目が読めない。おいマジかよ。
なんか周りにいたフィンランド人や日本人からは「どうした?」「大丈夫か?」と声を掛けられるしスタッフの姿が見当たらないし。
テンパっていたら近くにいたおじさんがスタッフを呼んでくれた。ホント助かった…。
スタッフのお姉さん、端末を弄ってバーコード読み込んだりしてなんか色々やって。
お姉さん「…。(渋い顔でなんかやってる)」
荷物をベルトコンベアーにポイっ。
お姉さん「No Problem(ニッコリ)」
僕(ホントかよ…)
無事に?完了しました。
・保安検査場
免税を済ませて荷物を預けたら、あとは自分自身が飛行機に乗る準備。
保安検査はまぁどこの国も空港も似たようなものです。
保安検査前にお土産の買い直しもいいですけど、機内持ち込み禁制品は買えないし、ヴァンター空港自体保安検査前はあんまりお店があるわけでもない(気付かなかっただけかも)ので、ここを抜けてから余裕を持って買い物をする方が良いような気がします。
乗継客が多い空港故にセキュリティエリア内もお店が充実していますし。
・出国審査
実は保安検査を通過して満足してしまって(?)イミグレの存在を忘れていました。
上記のムーミンショップとか売店を堪能しながら「チェックインでトラブった割には時間の余裕があるなぁ」などと暢気に構えていたのですが…。
ムーミングッズを眺めながら「よく考えたらまだ出国してないじゃん!」と不意に思い出して慌てて出国審査に向かった次第。
ほら、国際線て保安検査=出国審査みたいなところあるじゃん…。
成田も保安検査通過したらすぐ出国審査で間にお店なんかないじゃん…。
イミグレは往路にイヴァロに向けて発った搭乗口のすぐ近くでした。
時期的なこともありますが、ほぼノンストップで通過できました。ホッ。
・免税ショッピング
今は市中に免税店があるので以前ほど空港免税店を利用することはなくなったのかもしれませんが、免税手続きの手間が無いことを考えると活用していきたいシステムではあります。
ここでは重いし貨物搭載して気圧の関係で破裂されると困るビールをはじめ、ストックマンで見かけなかったお菓子などを購入。
免税店は免税店ならではのラインナップになっているので、「お土産はもういいや!」と思っていても覗いたほうがいいですね。
あと好きな人は普通に格安目的でお酒やブランド品を購入するのでしょうね。
僕はあんまり高級な洋酒に興味はないし、妻は妻で特にブランドにこだわりがあるわけでもないのでここのゾーンはスルーでしたが。
今度こそ本当にやることは一通り終了。
法的にはフィンランドを出国してあとは飛行機に乗るだけです。
今回の成田行きの搭乗口は55番。
さっきから案内に沿って進んでいるけど全然着かない。
ようやくたどり着いた55番ゲート。結果から言うと一番奥でした。
おそらく往路に着いたゲートと同じですね。
しかしまぁ改めてこのゲートを見て分かると思いますが、この空港のデザインセンス素敵です。
画像見ても分かるとおり、全体的に狭いというのはありますが。
一方で無駄に広くならないことで移動が容易、という利点も。
搭乗ゲート周りが狭いだけで、暇つぶしのカフェなんかはちょいちょいあるので「焦って搭乗口へ向かうほうが悪い」と言われればそれまでですが。
ゲートをくぐり、ボーディングブリッジへ。
このフィンエアーばかりの画像こそ「フィンランドにいた」ことの証。
最終日にしてまともに現れた太陽が沈んでいくなか、日本へ帰ります。
偶然、日本に向かうちょうど良い時間が夕刻なだけなのに、なんだか寂しさが増してしまいますね。
往路と同じ搭乗口。
一週間前、ここに着いたときには色々な期待と不安がありました。
一週間前の自分とすれ違ったら言うことはひとつ。
「心配無い」
飛行機に乗り込み、荷物を仕舞い、座ってベルトを締めて、扉が閉まって。
17時20分、AY073(HEL→NRT)出発。
さようなら、フィンランド。またいつの日か!