時間も夕方。ロッカーに預けた荷物を取りに駅へ。
何故か駅前に馬車がいました。ずいぶんもふもふなお馬さんですね。
駅は早朝と比べると当然人が増えています。帰宅ラッシュにもなるような時間ですし。
駅に入るには自動ドアなどなく、手で扉を開かないといけないのですが、みんなちゃんと後ろの人や向かってくる人のために手で扉を押さえていました。みんな紳士ですね。
駅に入ると、朝は気付かなかった鉄道模型を発見。
何のアピールなんだ?と思ったらそばに鉄道博物館のパンフレットが。
こんなのあったんですね。事前情報があれば訪問先のひとつに挙げてもよかったかも(妻に嫌がれそうですが)。
…と思って今更ながら調べてみたらヘルシンキから結構遠いですね。
公式だと近郊電車で40分とあります。
鉄道博物館は置いといて。
荷物を引き取って駅前電停へ。
ヘルシンキ駅前から3系統に乗ってUrheilutaloという電停で降りて目の前が今宵の宿です。
やっぱり泊まった時からリブランドされてる…。こんな綺麗だったっけ。
時間は17時半ぐらい。明日のこの時間には機上の人。
即ち今夜がフィンランドでの最後の夜となります。
そういえばフィンランド到着からオーロラ鑑賞だの夜行列車だので毎夜何かしらの予定がありましたが、最後の最後は何も無い。
「じゃあ夕飯はゆっくり食べに行こう」となったものの、別にそれまでやることがあるかと言われると無いこともないけどこれ以上どこかに出かける体力的な余裕がない。
そこでふと思い出す。そういえばフィンランドに来ているのにサウナに入ってない!
というのも、泊まったホテルは全てサウナがあったのですがイマイチ使い方が分からず避けてしまっていたのでした。
今回泊まったホテルは案内がちゃんと出ていて英語の案内を必死に解読すると男女時間入替制なことが分かり、今は女性の時間で一時間もしないうちに男性に切り替わるようです。
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フィンランドでは中級レベルのホテルは大体サウナが付いている模様。
日本で言うところの大浴場レベル?いや、それより普及しているかも…。
ホテルによってサウナがあるフロアはバラバラで、ヘルシンキのホテルは確か最上階に。
ロヴァニエミのホテルは地下だったと思います。
サーリセルカの一泊目は一階。
ただ、泊まったホテルで共通していたのは上記のとおり、「男女別」ではなく「男女入替制」を採用しているという点です。
利用の際は性別の利用時間をよく確認の上、「キャー!の○太さんのエッチ!」の危険を回避してください。
時間は、部屋備え付けの案内やサウナルームの入り口に出ています。
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なんとなくいける、と分かればチャレンジあるのみ。時間も迫っていたので、妻が急いでサウナへ向かい、僕はゆっくり準備を整えます。
入替時間ギリギリで妻が戻ってきました。「使い方は問題ない」とのことだったので、続けて僕もチャレンジに。
サウナルームは、入るとまず脱衣所。ここは大浴場と共通です。
お風呂以上に高温になるので念のため指輪も外しておきます。
脱衣所を出ると続いてあるのはシャワー。ここで汚れを落とします。サウナを出た後に冷水を浴びるのもここで。
身体が綺麗になったところでさぁサウナへ。
ガラスの扉を開けると、3畳ぐらいの木で囲まれた部屋。隅にサウナストーブ。
3人も入ればいっぱいになるような狭さですが、ちゃんと水を掛けて蒸気を出すようになっています。
そしてなにより驚いたのは「息苦しくない」ということ。
あんまりサウナに積極的にならなかったのは日本のサウナの息苦しさが苦手だったから、というのが主な原因だったのですが、ここはそれが無い。
じんわり汗をかくのはサウナなのに辛くない!これならもっと早くチャレンジすればよかった。
いける、と分かって楽しくなって数分、フィンランド人が入ってきました。
「どっから来たの?」「日本」と拙い英語で少々会話。彼は仕事で泊まっているそうです。
で、アジア人に興味深々だったのか色々聞かれたのだが質問の中身が分からん上に分かっても回答の仕方が分からない。
相手「お前、小学校からやり直してこいやwwwww」(←これは分かった)
僕「せやなwwwwwwww」
見事に日本人の英語レベルを落としてきました()
そんなに長く入っていたわけではないのですが、サウナを出て冷水シャワーを浴びて服を着ると身体の芯から暖かい。
最近流行の「ととのう」は分からなかったのですが、気持ちが良いことは分かりました。
そしてサウナ上がりの程よい喉の渇き。あ、これビール美味いやつだ…。
風呂上がりかサウナ上がりかの差はあるものの、「上がった後のビールの美味さ」の理解度で日本人とフィンランド人仲良くなれると思う…。
さて、いい具合にお腹も空いて喉も渇いたので食事に行きましょう。
3系統で電停3つ。Kaisaniemenpuistoで降りて東へ歩いて5分のところにお店はありました。
なんかガイドブックだと要予約、って書いてあるけど大丈夫?と思いながら行きましたが、予約なしでも入れました。時間も21時近かったですし。
ここにした理由は妻の選択だったのですが、伝統的フィンランド料理が食べられるという点や日本語メニューがあるというところが良かったです。
店内も落ち着いた雰囲気で、テーブルにクロスが掛かっているような「ちゃんとした」お店でしたが、値段もそんなに高くない(HPにメニュー表あり)。
まずはビールで乾杯。サウナ後、ここまで水分補給を我慢していた甲斐がありました。うまい!
そして注文した料理はこちら。
ロールキャベツとミートボール。
ロールキャベツはともかく、ミートボールは日本のお弁当でよく見るやつの数倍の大きさ。ほとんどげんこつハンバーグです。
もちろんどちらも美味しかったです。内容が内容なので日本人の口にも合いますね。
脇についているベリーをつけて食べてもさっぱりして美味しいですよ。
一皿がそこそこ量があるので、これに追加でビール飲んで満足。
お店を後にしてホテルへ戻ります。
しかしヘルシンキトラムは本数が半端なく多い上に運行時間帯も長いので夜の外出でもホント助かります。
さぁホテルへ帰ればあとは寝るだけ。そしてとうとうフィンランド最終日を迎えます。
おまけ。
最後の夜ぐらい、のんびり部屋飲みしたいなぁと思いながらキオスキ入ったらお酒が買えない。
この旅行中案外「お酒を飲む」機会が無かったため、夜間販売が止められているの忘れていました。
かといってさらにバーなんて入る度胸もないので大人しく部屋に帰りましたが、分かっていたら事前に買うなりなんなりしたんだけどなぁ、という旅行中のくだらない後悔。