二次元交通社

鉄道、アニメの舞台探訪、ライブの遠征…偏った旅

オタクが新婚旅行でフィンランド行く話〜めぐるヘルシンキ・あの舞台で昼食を〜

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テンペリアウキオ教会を出たのは11時過ぎ。

この後はスオメンリンナに行くつもりでしたが、その前に昼食を食べに行きます。

次の目的地へは1系統に乗ればよかったのに何故か2系統で遠回りをしてしまう。

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そのおかげ?でフェリーターミナルを眺められたんで個人的には良かったですけど。

ヘルシンキは海の玄関口にもなっていて、フィンランド湾を挟んでエストニアの首都タリンまでは掛かっても3時間半、さらにバルト海へ出てスウェーデンの首都ストックホルムまでほぼ丸1日で行けます。

写真の2艘の船はいずれもストックホルム行きの長距離便。

中は豪華客船のレベルらしく、船で国境を越えるのも楽しそうですね。

いままで乗った一番大きな船は苫小牧と八戸を結ぶシルバーフェリーなので、このくらいの船にも乗ってみたいです。でも安い部屋だと窓無いんでしたっけ…。

なお、タリン行きは出発港が何箇所かあって、ここから一番近い乗り場はこの少し市街地寄りにあります。

 

いつの間にか系統番号が2から3に切り替わり、Viiskulmaという電停で降車。

ここから少し歩いたところに今日の昼食場所があります。

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Ravintola Kamomeです。

ja.wikipedia.org

もうあの映画から10年以上経ったのですね。

まさかこの映画の舞台に行くなんて考えてもみませんでした。

そして何を隠そう、訪問時は映画未視聴!

…いや、フィンランド行くんだから事前に見ておこうとは散々思っていたんですよ。

でも案外レンタルショップなんかでは見当たらないし、動画サイトで見るのもなぁってしてたら出発日になってしまったんです。

先日のステイホーム期間でようやく見る機会に恵まれて2年越しで見ましたけど面白かったです。

なんていうかこんな時だからこそ見たい、のんびりとした映画でした。

でまぁ出てくる場面で「あぁ、ここアレだ。」となりながら見ていましたが、実際冬だと雰囲気が全然違うし、行かなかった場所も結構あったのでやっぱりもう一度行かねば、となってしまったのは探訪勢の悪い癖です。

で、映画の舞台となったこのお店。

ちゃんと食堂として営業しているので、せっかくヘルシンキに来たからには行っておきたいお店です。

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中に入るとこんな感じ。

壁際にはビュッフェのいろいろな料理が並んでいます。

映画ではキッチンになっていた奥のほうまでテーブルが並んでいて、実際の調理は左奥で行われているようです。

座席配置は若干違うものの、座っているテーブルは窓側の奥。日本かぶれのトンミが座っていたテーブルです。

…やっぱりオタクはオタクに惹かれるのか?

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メニューはこんな感じ。日本酒もあります。

映画を見ていたらおにぎりセット、となるのでしょうが前述のとおり作品未視聴だし店員のおじさんにお勧めされたのでビュッフェをいただきます。

映画でも別にみんながみんなおにぎり食べてたわけじゃないですし。

注文するとおじさんがさっきの写真のブュッフェ料理が並んだテーブルのところまで案内してくれます。

おじさん「サラダね」

僕「うん」

おじさん「スープね」

僕「うんうん」

おじさん「メイン、からの…?」

僕「からの…?」

おじさん「(日本製炊飯器の蓋を開けて)ライス!」

僕・妻「おおぉぉー!」

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いやぁ、外国に和食店なんて珍しくなくなったけど遠く離れた異国で『普段食べているものがいつもと同じように(ここでは炊飯器に入って)出てくる』というのは妙に感動するものです。

和食要素はご飯とお茶ぐらいでしたが美味しいビュッフェでした。

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このボトルがちょっと欲しかった。

実はお土産品として売っているんですが、現地からガラス製品持って帰るの大変そうなのとそもそも使い道が無かったので購入諦めました。

1年後に日芬国交100周年で銀座松屋でイベントやったときにも売っていたんですが結局買いませんでした。

…やっぱ買えばよかったかなぁ。

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映画に出ていなかったら多分訪れなかったんだろうな、というエリア。

地域密着エリアとでも言えばいいんでしょうか。

ヨーロッパの日常を切り取ったような窓の外の景色です。

こんな中で食事をするのもなんだか自分がその街の中に入り込んだ気分になるので好き。

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美味しいご飯に満足。

お金を払ってドアまでおじさんがエスコート。

「あんたら日本人だろ?隣の店に日本人いるから会っていけよ」と言われ隣を見るとかもめがもう一軒。

で、こちらのお店は日本人が取り仕切っているということらしいです。

半そでTシャツで外に出てきて「今日はあったけぇなぁ!(注:気温は氷点下)」と言う店員のおじさんに別れを告げて隣のお店へ。

中に入ると、確かに日本人の女性が店員さんでした。

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こちらは作品にも出てきたシナモンロールをはじめとしたカフェメニューやかもめグッズを売っています。

流石にボトルは買いませんでしたが、それ以外にも小物類がいろいろあって妻はいろいろ買っていました。

値段が手ごろなものもあり、お土産に最適です。

 

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お腹を満たしたところで次へ向かいます。

再び3系統に乗って次に向かうは、ようやくの世界遺産スオメンリンナです。